2006年12月の,笹森医師による朝礼スピーチです. 「初心」について語っていただきました.
女性の医師でなぜ脳外科を選んだのかを聞かれることがよくあり、医師となった頃を振り返ってみました。当時、脳外科教授だった端 和夫先生の臨床に対する取組みや人物的にも惹かれたものがあり、この教授の下で勉強をしたいと思ったのがその理由の一つです。また、診察・画像診断・病気の発見・手術などによる治療とその後のフォローなど、長い期間にわたって患者さんと関わりをもつ診療科であることも自分を脳外科に導いた理由のひとつです。
医師となってからの十五年を振り返って見ますと、出産や育児など私生活の面でもいろいろありましたが、理事長先生はじめ,多くのスタッフに支えられてやってこれたという実感があります。このことは幸せなことで貴重なことだと思うので、これからも皆さんと協力し合って頑張ってゆきたいと思います。
「脳外科教室年報」というものがあり、1993年に自分や井上先生が入局した時に寄稿したものがあります。(下記写真を参照して下さい・・・時の変化を強烈に感じさせられます.)
思い起こせば、処置などが上手くいかなくて、周囲のスタッフや患者さんがどう感じているのだろうかと不安になり、それでも一つ一つの手術や処置を覚えてきました。「初心忘るべからず」という言葉がありますが、仕事をしてゆく上で多くの人に支えられて自分が力を発揮しているということを改めて考え、自分が育ててもらっていることを感じながら初心と照らし合わせてみることも良いのではないでしょうか。
新人の皆さんも、分らない事やできないことが多くて大変だと思いますが、最初は皆出来ないので、出来る人に教えてもらって頑張りましょう。十二月に入り、寒さも増してきましたが、皆それぞれに今年を無事に終えられますように。
1993年当時の写真とコラムです.
それぞれの写真をクリックすると大きくなります.
月曜日, 12月 04, 2006
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