木曜日, 10月 04, 2007

検査説明書

「当院で行われる検査の説明書」

脳神経外科の主な検査を説明します。患者さまの病状や経過によって、必要な検査は様々です。



●CT検査
 X線を体の周囲から照射し、コンピュータを使って断面(輪切り)を画像化する装置です。CTでは、体内のX線透過の差を、細かく白黒の濃淡として表わします。検査中は5分程度、台の上で仰向けになっていただきます。検査では、わずかですがX線により被ばくします。身体にはほとんど影響しません。







●MRI検査 磁気共鳴診断装置(Magnetic Resonance Imaging)のことです。強い磁石と電波によって脳・脊髄をさまざまな角度で輪切りにして画像にする診断機器です。MRIは、CTに比べると時間が長くかかりますが、より詳細な情報を得ることができます。放射線による「被ばく」がありませんが、大きな音がします。ペースメーカーをつけた方は検査を出来ません。 またMRI装置は内部が狭く、閉所恐怖症の方は検査がつらい場合があります。検査中、具合が悪くなったり、不安になったらいつでも申し出て下さい。


●MRA検査 MRI装置を使用した血管撮影(MR Angiography)のことで、造影剤や薬を使わずに脳や頚の血管を写す検査です。脳動脈瘤や血管の細い部分などを発見できます。検査の受け方はMRIと同じで、仰向けに横になって頂いて検査をします。通常はMRAの撮影部位を3回に分けて行います。病状、症状に応じて主治医が必要な撮影部位を判断します。


●脳波 脳波検査は、脳の電気的活動を頭皮上から増幅して得られる波形で記録する全く痛みの無い検査です。てんかんや脳血管障害・頭部外傷・脳炎・脳腫瘍・頭痛に伴う脳波異常の診断や治療効果の評価などに使われます。




●SPECT(スペクト)検査 SPECTは、Single Photon Emission CTを略したもので、日本語では単一光子放射型CTといいます。 脳の血流の状態を画像として評価することができるます。検査の前に、放射線を出す元素(ラジオアイソトープ)を静脈内に注射します。 投与した元素が、脳にどのような濃度で分布しているのかを画像化します。血流の多いところは赤~黄色で、少ないところは緑~青色で表示されます。撮影の時間は、約 20分~30分間です。この間、ベッド上で静かに仰向けになっていただくことになります。




●心電図 心電図とは、心臓が収縮・拡張する時に心臓の筋肉から発生する非常に小さな電流を体の表面で記録したものです。脳卒中と関連する心臓の病気(不整脈・心肥大・心筋梗塞・狭心症など)が見つけられます。精密検査のためは、24時間心電図(ホルター心電図)を行うことがあります。




●頚動脈エコー 頚動脈エコー検査は、首の血管の縦切り・横切りの画像を撮ることができ、血管の壁の厚みや、血管の表面、血管の中を流れる血流の状態を検査することができます。これで血管の狭窄、血栓の状態、動脈硬化の程度を判断できます。検査はベットに横になり頚部に専用のプローブをあてて行います。時間は15分ぐらいです。痛みはありません。
●心臓エコー検査(心エコー) 胸から心臓に超音波をあてることにより、心臓の壁の厚さと動き、全身へ血液を送るポンプとしての機能、心臓の弁の動きと逆流の程度などを、心臓が動いている状態を検査することが出来ます。

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